炭酸ガス・CO2演出について
脱炭素という言葉を聞いたことがありますか?
脱炭素化とは、地球温暖化の大きな要因となっている、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出を抑えようという運動です。 地球温暖化は、人間活動の拡大により温室効果ガスの排出が増えて、大気中の温室効果ガスの濃度が増すことで地表面の温度が上がることを指します。
我々特殊効果の仕事に欠かせないCO2ボンベですが、中身は二酸化炭素です。
特殊効果演出でもメジャーなCO2ジェット、CO2噴射と呼ばれている白い煙のようなものが勢いよく出る演出
https://www.tokyo-tk.com/works/?id=1621823830-860823
この演出はCO2ボンベを使用しています。
はたまた地面を這う煙の演出、ロースモーク。
スモーク冷やし空気より重くすることによって雲海のような効果を演出できます。
https://www.tokyo-tk.com/works/?ca=23
こちら冷やすためにCO2ボンベを使用しています。
二酸化炭素はアーク溶接やドライアイス、医療現場、そして皆さんが飲む炭酸飲料やビールなどにも使用されています(居酒屋などでよく見る緑のボンベです)
では工場や医療、特殊効果や飲食店で使われている二酸化炭素はどのように作られているのでしょうか?
炭酸ガスは、空気中の二酸化炭素としてはごくわずかしか含まれていないため、一般的には空気分離で製造することはありません。
石油化学プラントや製鉄所から発生する低純度の粗炭酸ガス(副生ガス)を精製した高純度の炭酸ガスが、液化炭酸ガス・ドライアイス製品となります。
これらの製品は、本来、大気に放出されるものをリサイクルしていますので、地球温暖化にほとんど影響しません。
要するに火力発電所や化学工場などから出る二酸化炭素を回収して再利用をしているということです。
二酸化炭素を作っているのではなく、再利用。
だからCO2を使う演出というのは、実はクリーンな演出なんですね。